転職のポイント
目的と希望がハッキリしていますか?
転職を考えたら、まずは、転職の目的と希望をハッキリとさせましょう。
何故転職をしたいのか?転職をしてどうなりたいのか?漠然と転職がしたいと思っても、転職の目的と希望がハッキリしていなければ、良い転職はできませんし、転職しても成功は見えてきません。
良い転職をするために、転職して成功するために具体的にイメージしてください。そうする事によって、その為にはどうすればよいのかが自ずと見えてきます。
ポイント:何の為の転職かを具体的にイメージする
医療機関が求める医師像とは?
最近の診療報酬の改定に見られるように、病院の経営は昔ほど楽なものではなくなってきました。
同時に『とにかく医者が欲しい』という医療機関側のこれまでの求人が『良い医者を確保したい』に変わってきているのも事実です。『とにかく誰でもいいから医者が欲しい』と言うような病院はよっぽどの事情が無い限り避けたほうがいいかもしれませんね。
そこで、医療機関が求める医師像とはいったいどんなものでしょうか?モチベーションを高く持っている事は当然のこととして、他の条件を3つあげてみました。
まずは、『医療レベル』です。これは、その医療機関が地域でどんな役割を果たしているのかによって異なってきますが、その医療機関で信頼をいただけるような医療レベルを備えている事が必要です。
次に、『患者に対する接遇』です。昔のように、『診てやっている』医療から『患者に来てもらう』医療へと移り変わっているのは周知の事実ですが、患者への話し方や態度はもちろんの事『インフォームドコンセント』の徹底があげられます。自分では説明したつもりでも相手が十分に納得していない事もあります。医療紛争が増えている昨今、トラブルを未然に防ぐためにもお互いの意思疎通をしっかりと図っていく事は求められています。最近では、接遇教育を行っている医療機関も増えてきました。
そして、最後に『コスト意識を持つ』です。先に書いたように、診療報酬の引き下げなどにより、病院経営は悪くなる一方です。そこで、最近医療機関が求める医師像に挙げられるようなったのがコスト意識を持っているか、ということです。手術や処置、検査、治療などで、どういうコストが発生して、どういう選択をすれば病院の収益に還元できるのかを知るという事です。これからは、『医師年俸の相場が1500万だから、先生の年俸は相場に合わせて1500万です。』という時代ではなくなってきます。自分の売り上げがいくらで、年俸にどのように影響しているのかを意識していく事も求められています。
以上、3つの求められている事を述べましたが、その3つを備えていなければ転職できないわけではありません。この3つをどう意識しているかが問題なのです。
ポイント:求められる医師像を意識する
情報収集
希望する条件が決定すれば、その条件に見合う求人の情報を集めます。
集める手段としては、知人や先輩などを利用される先生がいらっしゃいますが、あまりお勧めはできません。過去に勤務されたことのある先生からその病院の診療方針や雰囲気などを聞かれる程度であれば問題は無いでしょうが、求人のお話になってしまうと、『話が進んでいくうちに断れなくなって、具体的な条件の提示のないまま転職してしまう』というケースも少なくはありません。そういったケースで転職すると、『条件が悪いから転職しなおしたい』と思っても、紹介者の手前しばらくは我慢するという結果になってしまうようです。これでは、せっかく意を決して転職しても、結果良かったのかどうかが疑問です。
その点、弊社では医療機関へのコンサルティングを業務として行っておりますので、現在持っている求人の中から先生の希望に見合うものを提案する事も、先生の為だけの求人を提案する事も可能です。また、提案した求人に対して不満があれば断る事もでき、より希望の転職を叶える事ができます。断ったとしても、匿名性をもって転職活動を行うことができますので、安心して活動を続けられます。
ただ、全ての希望がかなう転職は難しいものとご理解ください。弊社では、先生の現在の職場事情、転職理由、将来の展望などをお聞きし、新しい職場に求めるイメージをより具体化して希望条件の優先順位を決定していき、転職に対する不安や迷いを払拭していきます。そして、より具体的に、希望条件にあった求人をご提案させていただいております。
それから、情報がたくさんあれば有利なように感じますが、いざという時に迷う種を作ってしまうだけです。先に決めた条件の優先順位をもとに、集まった情報を整理して的を絞りましょう。転職を決意しても、情報を整理できないとせっかくのモチベーションが下がってしまって、転職を諦めて現状維持で何も変わらないなんて事はよくありますから。ここで何のための転職なのか、一番最初に決意した時のことをよくふまえて情報を整理しましょう。
ポイント:より有利な情報を集める
スムーズに面接を進めるために
ご自身の条件に合う病院が見つかったら、病院を訪ねて人事担当者や、場合によっては院長や理事長などと面接(面談)をします。
せっかく病院を訪問するのですから、予め院内見学もしたいことも伝えておいて、時間を十分にとってもらえるようにしておきましょう。
もちろん、遅刻は厳禁です。余裕を持って約束した時間の5分前には到着するようにしてください。何らかの理由で、どうしても遅刻しそうな時は、必ず約束の時間前にどういう理由で何分くらい遅れそうなのかを伝えるようにしてください。
スムーズに面接を進めるために、弊社のような民間の紹介会社を利用するのも便利です。面接日程のセッティングはもちろんですが、事前にある程度の就業条件なんかも確認・交渉いたしますし、直接聞きにくいことなども、担当のコンサルタントを通じて聞く事ができますし、断る時もコンサルタントが断ってくれますから面倒な事はしなくてすみます。
ちなみに民間の紹介会社を業として行うには許可が必要です。中には、無許可で違法に紹介している会社もありますので、許可番号などは確認しておきましょう。弊社は『厚生労働大臣許可 27-ユ-300058』です。だいたいホームページの、会社概要や会社紹介などのわかりやすいところに掲示してあると思います。
それから、よく『服装』について聞かれますが、面接なのですから好感をもたれる格好でお出かけください。スーツにネクタイはあれば越した事はありませんけど、せめてジャケットぐらい羽織るなどはしたいものです。患者にとっても、病院にとっても第一印象は大切ですから。間違っても男性であれば当直明けの普段着で無精ひげのまま、女性であればお化粧がくずれたままというのは避けたいものです。
面接では、自己紹介・転職の理由・応募した動機・長所と短所・ご自身の将来像などは言えるようにしておいてください。
ここで特に注意しなければいけないのが、転職の理由です。転職するにあたっては、現勤務先に何らかの不満があるわけですが、その不満をただぶちまけて現勤務先の悪口に終わってしまうことは避けましょう。例えば、現勤務先では内視鏡の症例数が少ないので、もっと症例数を増やしていきたいなどのように、前向きな転職である事をアピールするようにしましょう。
それから、現勤務先の秘密事項は決してもらさないようにしてください。簡単に口を滑らしてしまうと、別のところで自分達の病院の情報も漏洩してしまうかも、と思われます。
先方からの一方的な質問に答えるだけでなく、先生からの質問もしてください。ただ、質問はタイミングをみてするようにしてください。質問をする前に『ちょっと、お聞きしたいのですが?』などと一言断りを入れるとより丁寧で良い印象を受けます。あくまでもタイミングが大切です。
ポイント:爽やかな服装で、5分前に到着
無用な波風はたてないように
転職先へスキルアップを目指して退職するにしても、現在の勤務先に対して不満を抱いて退職するにしても、退職理由は一身上の都合としておいてください。
不満がある場合などは、今までの不満をぶちまけたくもなるかもしれませんが、無用な波風は立てないようにしてください。
いざ退職の意思を示すと一般的に引き止めに合い『必要とされている』と思って転職を躊躇しがちですが、流出する医師を引きとめようとするのは日常に行われていることですので、気にせず冷静にご自身の将来を大切にしてください。何のための転職か?いかに最初の決断が大切かわかりますよね。退職の意思表示は法的には2週間前で問題は無いのですが、医療業界、特に医師の場合は補充や引継ぎなど、施設基準に関わる問題も発生いたしますので、常識の範囲内で伝えるようにしてください。一般的には3ヶ月前といわれます。
それから、新しい職場への入職にあたっては、必ず決定した入職日を守るように心がけてください。
決定した入職日に向かって、現勤務先での引き継ぎや事務手続きなど病院に確認して、計画的に進めてください。万が一、何らかの問題が発生して入職が遅れるようなことがあれば、先方にも迷惑を掛けてしまいます。遅れることがわかれば、できるだけ早い段階で先方に事情を説明して、理解を得られるように誠意をもって対応してください。
新しい職場での手続きは、事務の方に必要書類などを予め聞いておいて、漏れなくそろえるようにしてください。処々の手続きはほとんど事務の方が行っていただけますので、先生ご自身が走り回るような事はないでしょう。
ポイント:立つ鳥後を濁さず
紹介会社を利用するかどうか
民間の職業紹介会社(以下 紹介会社という)を利用するかどうかについてお話したいと思います。
現状、紹介会社は大小たくさんあります。大体は、インターネットで検索をしたり、一度転職でお世話になった会社の担当者を先輩や知人からご紹介してもらうなどで知る事ができます。弊社でも、転職の成功した先生の先輩や後輩などをご紹介いただいておりますし、もちろん、インターネットを通じての申込も多数ございます。
紹介会社を利用するメリットは、
- 担当者と話をして転職の目的や希望をハッキリさせる事ができる
- 情報を集める際にも先生ご自身がわざわざ走り回る必要もない
ところです。
それに、諸条件の交渉も行いますし、入職が決定した際には、新しいご勤務先、先生、弊社との三者間で契約書を作成します。入職してから『はじめに聞いていた話と違う』や『休みが減らされた』などの問題が発生しても、契約書を元に解決に至りやすくなります。
(よく、先輩の紹介でとか、知人の紹介でとなると、自分であまりよくないと思いつつも諸条件がはっきりしないまま入職してしまって、驚くほど条件が悪くても紹介者の手前なかなかすぐに辞められないというお話を耳にします。)
これらの事を考え合わせると、弊社も含めて紹介会社を利用するメリットは高いと思いますが、ご自分の人生ですからご自身で最良の方法を選択してください。
尚、弊社を利用するメリットは、弊社の業務内容がアルバイト先のご紹介から開業支援まで幅広く対応しておりますので、
- 転職の際だけのお付き合いだけではなく、長期にわたってお付き合いをさせていただき人間関係を築き上げている
- 今まで、書いてきた事はもちろんのこと、税務関係や労使問題など細かなご相談にも対応できる
一部ではありますが、これまでの成果として弊社を利用され転職に成功されました先生の声をご紹介いたします。
44歳 一般内科(福岡県 A病院 週5日勤務(当直無し)1,300万)
私は関西で長らく勤務医をしていました。
当初は救急医療に携わっていました。
次第に高齢者の長期予後について考えるようになりました。
その観点から、リハビリテーション医療に目を向けるようになり、診療・勉学に従事できる病院での勤務を望むようになりました。
シナプスの山本様にお世話になって九州の病院に勤務することになりました。
九州のリハビリテーション医療は関西に負けず劣らず充実しています。
転職にあたってはどのようにして良いか全く未知でしたので、人づてで探したり、ネットでいくつかの紹介会社に登録したりしました。
紹介会社からは各々いくつかのオファーがありました。
その中で、一番早く会ってお話する時間を作っていただいたのがシナプス様でした。
それぞれの医療機関での印象も率直に伝えてくださいました。
他の紹介会社の方にも会いましたが、どちらかというと流れ作業的な印象があり、何人かの登録医師の一人としての扱いがはっきりとしていました。
山本様は、私を一人の人間として、お話を良く聞いてくださいました。
山本様自身が分かること、分からないことも率直に言って下さったので、私としては判断に余り悩むことはありませんでした。
面接に同行した時も、その夜に居酒屋さんで一杯やりながら、これからの夢を語りあうことも出来ました。
シナプス様にお世話になって、間違いなかったと、振り返りながら思っています。